Install Xiaomi Redmi 4X Custom ROM

Xiaomi Redmi 4X の日本語対応カスタムROMのインストール
Xiaomiのバジェットホンと呼ばれていますが非常にコストパフォーマンスの高いRedmi 4Xを入手しました。本端末には中国国内向けバージョンとグローバルバージョンが存在します。日本で使用する場合、中国国内向けはGoogleの各サービスには対応していないので、グローバルバージョンを入手する必要があります(海外向けの販売サイトではグローバルバージョンモデルの提供のみのようです。カスタムロムをインストールする場合にはどちらでも構いません)。但しグローバルバージョンといっても日本で使用する場合、以下の制限があります(技適対応は除く)。
(1)日本語非対応。
(2)地域で日本を指定できない。
(1)については日本語入力(Google日本語入力による)・ブラウザなどの日本語表示はできますが、アプリメニューは全て英語です。日本語ロケールアプリのインストールはできません。
(2)については地域に日本を指定できないため、最寄りの国を指定することになります。このためGoogleの一部サービスが、この指定した国と関連付けされてしまうかもしれません(正確に確認していません)。
XIAOMI.EUから提供されているカスタムロムは非公式ですが、本家からの最新開発版ソースをベースにカスタマイズされているため、機能的には最新のものであり日本語ロケールも導入されています。今回この日本語対応した最新の安定版カスタムロムをインストールしました。
カスタムロムバージョン:8.2.18.0(最新の安定版となります)
インストール手順概要
カスタムロムのインストールはWindows,OSX,Linuxの各OSで実行できますが、端末ブートローダのアンロックにはWindowsPCが必要です。
以下カスタムロムのインストールステップです。端末アンロックに時間と手間が掛かります。
1.端末ブートローダーのアンロック→2.PCにADB,Fastbootを導入→3.TWRPの端末へのインストールとTWRPによるカスタムロムのインストール
必要であれば事前にバックアップして下さい。端末のバッテリーレベルも85%以上は確保して下さい。
インストールできる保証は100%ではないので自己責任でお願いします。
1.端末ブートローダのアンロック
SettingsのAbout phoneをタップします。
MIUI versionを複数回連続タップすることで開発モードが有効となります。
ホーム画面に戻りSettingsアイコンをタップします。Mi Accountをタップし端末を登録します。(メールアドレスか電話番号により登録)
Mi Accountでは使用する端末の登録は必ず行って下さい。
Mi Accountの登録後、上記画面に戻りAdditional settingsをタップします。以下Developer optionsをタップします。
Developer options, OEM unlocking, USB debuggingを有効にします。
注)本来上記画面には端末がロック・アンロックされているか確認するためのメニュー"Mi unlock status"があります。
次に以下の端末アンロックのサイトにアクセスします。
http://en.miui.com/unlock/index_en.html
Unlock Nowを押すと以下のページに移動します。
名前、国番号(+81)、SMS電話番号、理由(何でもいいです。I want to install and evaluate a custom ROM.)を記入してApply Nowを押します。端末のアンロックが認証されるまで数時間から数日かかるようですが、今回は約8時間後にアンロックの作業に移れました。
SMSはアンロックしたことを知らせるためのものであって、特にSMSを受信しなくても6-8時間後には次のアンロックの作業に移れるようです。
再度アンロックサイトにアクセスしUnlock Nowを押すと次の画面が表示されます。
http://en.miui.com/unlock/download_en.html
アンロックするためのWindowsアプリです。ダウンロード・インストールしてMiFlashUnlock.exeを起動しMi Accountでログインします。
端末の電源を一旦OFFにして、ボリュームダウンボタンとパワーボタンを振動するまで同時に押し続けます。FASTBOOTのモードで端末が起動します。
USBケーブルでPCと端末を接続し、WindowsアンロックアプリのUnlockボタンを押して下さい。
再起動後Settings→Additional settings→Developer optionsで端末のロック・アンロックの確認メニューをタップするとアンロックされている状態が確認できる筈です。
2.PCにADB,Fastbootを導入
ADBとFastbootはアンドロイドSDKプラットフォームのツール郡です。
ADBによりUSB経由でファイルの移動やシェルコマンドの実行など端末のコントロールができるようになります。
Fastbootはコマンドラインツールで、PCから端末デフォルトのリカバリイメージを置き換える際や、置き換えたリカバリイメージファイルを起動する際に利用します。
今回はUbuntu17.04にadbとfastbootをインストールしてUbuntuターミナルからTWRPをインストールします。
$ sudo apt update
$ sudo apt install android-tools-adb android-tools-fastboot
ADBの動作を確認します。
$ sudo adb devices
List of devices attached
4df798d76f98cf6d unauthorized
もしunauthorizedになった場合、Developer optionsメニューの"Revoke USB debugging authorization"を実行して下さい。
ADBを再起動します。
$ sudo adb kill-server
$ sudo adb start-server
再確認します。
$ sudo adb devices
List of devices attached
4df798d76f98cf6d device
端末が認識されると上記のような表示となります。
WindowsのADBとFastbootは以下リンク先からダウンロード・インストールして下さい。
http://www.devfiles.co/download/QRn24azD/minimal_adb_fastboot_v1.4.2_setup.exe
3.TWRPの端末へのインストールとTWRPによるカスタムロムのインストール
TWRPによりカスタムロムをインストールします。以下サイトからTWRPをダウンロードします。Redmi 4Xの場合、santoniがファイル名に付きます。
https://www.androidfilehost.com/?w=files&flid=50678
PCのホームディレクトリでtwrp.imgに展開します。
次にインストールするカスタムロムを以下からダウンロードします。
Redmi 4Xの場合、eu_multl_HM4Xがファイル名に付くロムです。最新バージョンを選びます。
https://www.androidfilehost.com/?w=files&flid=154258
これをそのまま端末の内部ストレージまたはSDカード(場所は任意)にコピーします。
端末をボリュームダウンとパワーボタンを同時に押し続けFASTBOOTモードで起動します。USBケーブルで端末とPCを繋げます。
Ubuntuのターミナルでfastbootによりリカバリイメージをtwrp.imgに置き換えます。
$sudo fastboot flash recovery twrp.img
そのままtwrp.imgによるリカバリモードで再起動します。
$sudo fastboot boot twrp.img
TWRPが起動したら言語でEnglishを選択します。
Wipeメニューを選択しData Partitionを削除します。
メインメニューに戻りInstallを選択しカスタムロムの場所を指定、インストール終了後再起動するにチェックしてインストールを開始して下さい。
暫く画面が黒い状態が続きますが、その後アイコンが表示されて再起動中の状態が続きます。20-30分程様子を見て下さい。